動物たちの不思議な生態の秘密
元動物園獣医師・ただいま五十三次どうぶつ病院獣医師、動物たちの不思議にせまります。
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つきまるにゃん

Author:つきまるにゃん
生き物を飼うことが
大好きな獣医師です。
いろいろな生き物に
“咬まれ・蹴られ・踏まれ・刺され”
こんな経験から
動物達の不思議な生態にせまります。

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2011.12.02_15:35
ウサギのモモコ
ウサギ縮小

大きなボストンバックを持って角刈りのちょっと強面のおじさんが病院にやってきました。
ドキドキしながら「どうなさいましたか」
いつもよりちょっと丁寧に聞くと。
「爪を切ってくれ」
おじさんの爪、出血させたら僕の指がなくなるのかな・・・・。
いらんことを想像して、僕が返事に困っていると

「モモコの爪だよ」
バックから大きなロップイヤー(ウサギ)が顔をだしました。
「かわいいだろ」
メガネ越しの鋭かった目は、
モモコの大きな耳を撫ではじめるとみるみる目じりが下がり、
メガネの下からはみ出るぐらいになっていました。

診察室で歯・耳・聴診、健康チェックをし、体重を測ると4kgを超えていました。
おでぶちゃんのせいか、家でもほとんど動かないらしく、見事に爪が伸びていました。
「モモコちゃんはおとなしい子ですか?」
「当たり前だ、こんなにいい子はいない」

いよいよ爪切りです。
僕はモモコちゃんを膝にのせ、前足から切り始めました。
おとなしく切らせてくれました。よしよし・・・。
次は右後ろ足、
動きそうな子にはタオルを巻いて爪を切るのですが、
おじさんの一言と、一瞬の油断からタオルを巻かずに切りはじめました。
2つ目の爪を切るために血管の位置を確認しようと、顔を近づけた時でした。

僕の目のまえに、ものすごい勢いでが伸びてきました。顔面直撃です。
僕のメガネは横山やすし(古い)ばりにずり落ち、ほおには見事な爪痕が。

おじさんの目が鋭くひかり「モモコ、大丈夫か」
大変なのはモモコではなく、ですよ・・・おじさん。

ウサギの移動方法はジャンプ。
走る時は、前足より後ろ足が前にくる独特な走り方をします。
後ろ足で蹴って、前足をつき、その前足の前に後ろ足をついて再び蹴ります。
こんな走り方する生き物はウサギだけです。
そして、この走り方で時速80kmをだすことができます。
ウサギはこのスピードを出すために、
前足に比べ、太くて長い後足をもつ独特の姿になりました。
そして、びっくりするぐらい強力なキック力をもつこととなりました。
僕はそのキックをまともに顔面に受けたのでした。

その後、顔から血を流しながらなんとか爪を切り終えました。
切終えてからおじさんの一言「この子抱っこ嫌いなんだよな。」
早くいってよ。

顔の傷により僕の顔は、おじさんに負けないぐらい強面になりました。

ちなみにおじさんモモコちゃんではなく、
モモオ、おおきなタマタマありますよ、男の子だよ。

   〈東京都大田区大森東 五十三次どうぶつ病院 獣医師 北澤 功〉


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No title

診察室に イカついオジサンと、太っちょうさぎモモコ(オ)と、ずれメガネで顔面流血の先生と。

しゅ~るな光景に思わず吹き出してしまいました。
(´ε`)ぷぷっ
キャバリア チャーリー | 2011.12.02 20:02 | edit

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