動物たちの不思議な生態の秘密
元動物園獣医師・ただいま五十三次どうぶつ病院獣医師、動物たちの不思議にせまります。
プロフィール

Author:つきまるにゃん
生き物を飼うことが
大好きな獣医師です。
いろいろな生き物に
“咬まれ・蹴られ・踏まれ・刺され”
こんな経験から
動物達の不思議な生態にせまります。

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2015.10.16_15:49
クソニンジン


2015年のノーベル医学生理学賞を大村智さんが受賞しました。
おめでとうございます。

大村さんは、
寄生虫に効果のある「エバーメクチン」を発見したことによる受賞です。
実はこの「エバーメクチン」は構造を変え
「イベルメクチン」の名前で人間ばかりではなく、
犬の不治の病だった「フィラリア症」から犬も救っています。
フィラリア症は蚊を媒介して、
犬の体に寄生するフィラリアによって引き起こされる病気です。
フィラリアは犬の心臓と肺動脈に寄生し、
感染すれば咳や息切れ、肝臓や腎臓にも障害を起こし、やがて死んでしまいます。
予防薬が無い時代は犬の病死の原因の1番でした。
イベルメクチンによりたくさんの犬ちゃんの命は救われ、犬の寿命が大幅に伸びました。
このイベルメクチンは“ゴルフ場の土壌の中の微生物”が出す物質からつくられました。
このように薬はびっくりするものからつくられるものがたくさんあります。       

「ミミズ」と「水蛭」は、血栓を作りにくくし血液をサラサラにする効果があります。
ミミズの中にある酵素ルンブルキナーゼは、血栓を直接溶かす作用、
蛭には血液抗凝固作用があります。猫の心筋症などに使用します。

「カニの甲羅」「エビの殻」からつくられる
キチン・キトサンは傷の治りが早くなる創傷治癒効果があります。
手術後の傷などに使用します。

「マイタケ」たけからは抗癌作用。

鎮痛剤として最もよく知られているアスピリンは
柳の樹皮の中の物質からつくられました。

そして、最近イチゴから薬がつくられました。
これは普通のイチゴが薬になるわけではなく、
免疫機能を持ったタンパク質“インターフェロン”を組み込んだイチゴをつくったのです。
収穫したインターフェロン入りイチゴをフリーズドライにして、
粉にして薬として利用します。
インターフェロンとは、腫瘍細胞やウイルスの侵入に対し、
免疫機能を高めるために細胞が分泌するタンパク質です。
今までのインターフェロンは製造過程が難しく時間もかかり非常に高価でした。
イチゴが薬になるということは、畑(植物工場)で薬がつくられるということ。
イチゴでつくることは、今までの培養などの時間と経費のかかる製造過程に比べ、
手間も時間も設備も大幅に省くこととなり、とっても安く作ることができます。
今のところ、犬の歯周病で効果が認められていますが、
今後はいろいろな病気にも期待できます。

今年のノーベル医学生理学賞を大村智とともに受賞したのは、
中国のト・ユウユウさん、
マラリア治療薬「アーテミシニン」を発見しました。
この原料は
「クソニンジン」
とっても気になります。





<五十三次どうぶつ病院  北澤 功>
 東京都大田区大森東1-5-2
 病院の診療時間 午前9:00~12:00  午後13:00~19:30
         日曜日は午後17:00までとなります。  
 休診日 月曜日

  お知らせ 

  11月1日(日)の午前中 北澤院長は研修会出席のため不在となります。
  午前中の診療は研修獣医師が対応します。
  午後からは通常診療します。 
 
  今後 12/6(日) 1/10(日)  2/7(日) 3/6(日)の午前中も
  院長研修会出席となります。 


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