動物たちの不思議な生態の秘密
元動物園獣医師・ただいま五十三次どうぶつ病院獣医師、動物たちの不思議にせまります。
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つきまるにゃん

Author:つきまるにゃん
生き物を飼うことが
大好きな獣医師です。
いろいろな生き物に
“咬まれ・蹴られ・踏まれ・刺され”
こんな経験から
動物達の不思議な生態にせまります。

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動物達の不思議な生態の秘密
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2013.01.24_01:09
インフルエンザ

「うー頭が痛い」
新年早々、朝起きるとはげしい頭痛がしました。
体も重く、倦怠感、
熱もあるようなないような・・・、
やばい、“インフルエンザ?”
とにかく 起きなくては。
重い体を起こし、
なんとか布団から出ると
体の節々が痛く、絶不調、最悪な気分

とりあえず体温を計ると37.1℃
病院に行きたくない僕は、これが僕の平熱と決めました。
実は僕、注射がとっても怖いのです。
注射を打つのは平気なのですが、
打たれるのがとてつもなく怖いのです。
注射を打たれるぐらいなら3日ぐらい寝込んだほうがましと考えているぐらいです。
だけど、どうぶつ病院を休むわけにいかないし、
絶対注射を打たない病院ないかな・・・・。

これからの寒さと乾燥はインフルエンザが大好きな季節。
ぼちぼちと流行のニュースが出始めました。

「先生、うちの旦那ったらインフルエンザにかかってさ、
ポンちゃんにうつると困るから、会社に行ってって言ったのに、
家で寝てるんですよ。
私はね、絶対近づかないんだけど、
ポンちゃんがね、ダメっていっても旦那の部屋に行っちゃうのよ。
ポンちゃんにうつらないか心配で心配で・・・。
先生、旦那のインフルエンザポンちゃんにうつります?」

ポンちゃんは3才の♂のフレンチブルです。

「奥さん、人のインフルエンザは犬にはうつりませんよ」
と伝えると、
奥さんはとってもニコニコしながら
「あーよかった、
これで今日のお友達とのランチ、ゆっくりおしゃべりしてこれるわぁ、
もしうつるようだったら、ポンちゃん連れてどこかに避難しなくちゃと思っていたの。
安心したわぁ。
先生ありがとう。」

奥さんのあまりの態度に、つい僕は
「奥さんランチになんていかないで、ご主人の看病してください」
と強い口調で・・・・言うわけありません。
笑顔で、
「ランチ楽しんできてくださいね」
と言いました。

基本的にインフルエンザウイルスは、人・馬・豚・鳥に感染しますが、
人には人のインフルエンザ、馬には馬のインフルエンザというように
それぞれの動物の間でうつしあいます。
しかし、このインフルエンザウイルスは時々一定の条件がそろうと、
他の動物にも感染することがあり、これがとってもやっかいなのです。
特に豚は鳥インフルエンザにも人インフルエンザにも感染するため、
鳥インフルエンザと人インフルエンザ両方が同時に感染することがあります。
そうすると豚の体内でお互いのインフルエンザが情報を交換し合い、変異をおこし、
鳥インフルエンザが人にも感染するようになることがあります。
こうして誕生した新しいインフルエンザは、
このウイルスに対しての抵抗力(免疫)をもつ人がいないため、
あっという間に世界中に広がっていきます。
うわー恐ろしい 

犬にインフルエンザはあるの?
犬にはインフルエンザの親戚パラインフルエンザ感染症はありましたが、
インフルエンザ感染症はありませんでした。
ちなみに、パラインフルエンザは人にうつりません。
ところが、2004年アメリカでインフルエンザウイルスに感染した犬がみつかりました。
どうやら馬インフルエンザが犬に感染したようです。
症状は人とほぼ同様で、咳、鼻水ではじまりますが、重症化すると突然高熱をだし、
最悪の場合は肺炎にかかり死亡してしまうこともあります。
今の所は、まだまだ単発的な発生しかなく世界中にひろがる様子はありません。
また犬インフルエンザの人への感染例はなく、
馬インフルエンザも検出されてから40年以上たちますが人への感染がないため、
犬インフルエンザは人には感染しないと考えられます。
また人のインフルエンザも犬にはうつりませんので安心してください。
ただし、2009年に新型インフルエンザに感染した犬が発見されました。
このウイルスは今後どのように変異するかわからないため注意が必要です。

猫はどうかと言いますと
人のインフルエンザが感染した形跡があるとの報告はありますが、
ほとんど症状がでないため、犬と同様に過度に心配する必要がありません。
しかし、2003年にタイの動物園で新型インフルエンザがトラに感染し、
翌年2004年にはトラからトラへの感染も疑われました。
新型インフルエンザはまだまだ未知のウイルス、
今後どのように変異するのでしょうか、やっぱり恐ろしい。

一日の診療を終え、僕は整骨院に行きました。
丁寧なマッサージのおかげか頭痛も体のだるさもなくなりました。
体調不良の原因はどうやらインフルエンザではなく、
ひどい肩こりが原因だったようです。

家に帰りいつもより早めに布団はいると、
すぐに眠りにつきました。
しかし、夜中に息苦しくなり、思わず目を開けると、
目の前というか、目の上にお尻の穴が・・・。
大きなネコのランちゃんが
ここ数日の冷え込みのせいか、
僕の胸に体をのせ、
お尻を僕の顔にのせ寝ていたのでした。
肩こりの原因はこれでした。




いよいよ発売になります。
よろしくお願いします。




<五十三次どうぶつ病院  北澤 功>
 東京都大田区大森東1-5-2
 病院の診療時間 午前9:00~12:00  午後13:00~19:30
 休診日 月曜日



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あけましておめでとうございます

2012年12月31日
 えがおとうたごえでせかいをてらしだせ  
かなこぉ↑↑が えびぞりジャンプ 
紅白で“ももクロ”に元気をもらい
2012年辰年の最後を無事終えました。

そして
2012年1月1日 AM1:30
「やった~~~~~ 食べたぁぁ・・・・
今年最初のいいことです。
“ジャム”がやっと餌を食べたのです。
彼は昨年10月から餌を一切食べなくなりました。
餌を食べなくなって3か月、毎日心配で心配で・・・
彼は餌を食べないくせに、
ハンドリング(手に乗せて遊ぶこと)のために、
僕が彼のお部屋の水槽に手を入れると
僕の手に噛みついてきました。

10月までは10日に一回餌を与えていました。
彼の餌は「冷凍ネズミ」
彼は温度を感知して餌を襲います。
そのため僕は、湯せんして温めたネズミの尻尾を割り箸でつかみ、
目の前に持っていき、揺らします。
獲物に気付いたジャムは、
ものすごいスピードで首というか胴体をいっきに伸ばし獲物に噛みつき、
そして、あっという間に、自分の長い体を獲物に巻きつけます。
細い体なのに、締め付ける力はものすごく、
生きている獲物だったら、
この締め付けによって窒息させます。
この噛みついて締め付けるまでの時間があっという間、
ものすごい速さです。
獲物がぐったりすると(冷凍ネズミは最初からぐったりしていますが)、
大きく口を開け、上顎と下顎をはずし、
下顎を左右に大きく開き、
自分の頭より大きな獲物を、頭から丸のみします。
“ジャム”の上顎骨と下顎骨は直接つながっておらず上下に大きく開くことができます。
その上、左右の下顎骨の先端は軟組織でくっ付いているため、
左右の顎を別々に動かしたり、大きく開くことができます。
この不思議な顎のおかげで、
こんなにも大きな獲物を丸のみできるのです。
お腹より太い獲物も、
左右の肋骨が離れているため大きくひらくことにより途中でひっかかることなしに
胃から腸へと運ぶことができます。

この不思議な生き物“ジャム”は
カリフォルニアキングスネーク、とっても綺麗な ヘビ です。
そして、今年はヘビ年
彼らの年です。
そんなジャムがヘビ年になったとたん餌を食べるなんて
なんて明るい年明けでしょう。

ヘビというと気持ち悪いというイメージがありますが、
飼ってみるととってもかわいい奴です。
匂いもなく、餌は10日に一回、
温度管理さえしっかりしていれば比較的簡単に飼うことができます。
ただし寿命が長く40年近く生きるものもいるので、
一生付き合う覚悟が必要です。

我が家には、もう一匹のヘビ“ジャック” ボールパイソンもいます。







このボールパイソンの上唇のところに数個の穴が開いています。
これはピット管と呼ばれるもので、赤外線感知装置です。
つまり彼は、視覚だけではなく
熱を感知するピット管を使い、
獲物を見つけ、ハンティングするのです。
アーノルド・シュワルツェネッガーが戦った、
“プレデダー”と一緒です。
ちなみに戦闘機もこの赤外線感知装置を使用しています。
耳はないため僕たちのように音を聴くことはありませんが、
音を骨で振動として感じています。
ヘビは長い2つに分かれた舌を
よくピロピロと出し入れをしています。
何をしているかというと匂いを嗅いでいるのです。
普通匂いは鼻で嗅ぐのですが、
ヘビは鼻よりも上顎にあるヤコプソン器官で匂いを感じるのです。
ヘビは舌をだし空気中の「匂い物質」を舌で絡めとり、
口の中のヤコプソン器官に運びます。
舌が2つに割れているのはこの器官が上顎に2つあるからです。
ピロピロは匂いを感じているのです。

足がない、ピロピロ出す舌、ニョロニョロした動きなどから
気持ち悪がられ、嫌われ者のヘビさん。
飼ってみるとおとなしく、とっても綺麗な模様をもつ美しい生き物です。
そして、とっても不思議な生態をもった面白い生き物です。
実際、ネズミを食べてくれるなど、僕たち人間の役に立ってもいます。
皆さんもちょっとでいいのでヘビさんに興味を持ってください。


突然ですが、皆様にとっても大事なお知らせがあります。
1月中旬に

笑って泣いて、ためになるコミックエッセイ

「爆笑!どうぶつのお医者さん事件簿」

が発売されます。

この本は僕が漫画家さんのユカクマさんと一緒に作りました。
すべて実際僕が体験したことです。
本書を読めば、ペットを飼うのも、動物園に行くのも、
今までより何倍も楽しくなること請け合いです!
知っているようで知らない動物のウンチク満載の本書が、
動物の奇妙な世界へナビゲートします。
お楽しみに!







<五十三次どうぶつ病院  北澤 功>
 東京都大田区大森東1-5-2
 病院の診療時間 午前9:00~12:00  午後13:00~19:30
 休診日 月曜日



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