動物たちの不思議な生態の秘密
元動物園獣医師・ただいま五十三次どうぶつ病院獣医師、動物たちの不思議にせまります。
プロフィール

Author:つきまるにゃん
生き物を飼うことが
大好きな獣医師です。
いろいろな生き物に
“咬まれ・蹴られ・踏まれ・刺され”
こんな経験から
動物達の不思議な生態にせまります。

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動物達の不思議な生態の秘密
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2011.12.30_22:52
マニアなウサギ

「ウサギのことでちょっとおききしたいのですが、お時間よろしいでしょうか」
ものすごく上品な声の女性からの電話。
「どうしました」
女性は恥ずかしそうに、
「最近うちの子、夜中にこっそり●●●食べているのですがマニアですか?」
上品そうな声とは結びつかない、「マニア」の一言に僕はドキマキしてしまいました。
そして●●●が小さすぎてよく聞こえませんでした。
「何を食べるのですか?」
「ウンチです」
この女性からの発せられる「ウンチ」に再びドキドキ。

ウサギがうんちを食べる?
ウサギは通常はコロコロ丸いうんちをしますが、
それ以外にも溶けたチョコみたいなウンチもします。
そして、このウンチがお尻から出てくると、口を近づけて直接食べてしまいます。
けっしてマニアだからではありません。
このウンチは盲腸便といい、食べるためのウンチです。

ウサギは草を食べる草食動物
僕(哺乳類)たちがお腹の中で使っている消化酵素では、
草の成分であるセルロースなどは消化できず、
そのまま出てしまい栄養になりません。
そこでウサギはセルロースを発酵分解する細菌を
盲腸で飼うようになりました。
盲腸で発酵分解し栄養素の形にしたのはいいのですが、
困ったことに盲腸の次にある結腸は栄養素を吸収することが苦手。
そしてすぐに肛門
せっかく分解した栄養素なのに、
ほとんど吸収されないまま体の外にでてしまいます。
栄養素を吸収するのは、盲腸の前にある小腸です。
そこでウサギのすごいのは栄養たっぷりのウンチをもう一回食べて
小腸で栄養素を吸収してもらおうと考えました。
ウサギにとってこの溶けたチョコみたいなウンチは、
栄養たっぷりのチョコなのであります。

うんちって汚くないの?
食べて病気にならないの?

うんちを汚いと感じるのは人間だけ、
そして、健康で新鮮なウンチは食べても問題ありません。
人間との遺伝子が4%ほどしか違わないとっても賢いチンパンジーでも
うんちを汚いとは考えません。
汚いどころか、時々食べることがあります。
しかし、それによって病気になることはありません。
ただし、下痢便や寄生虫のいるうんちを食べると病気になりますよ。
食べていいのは健康な子のうんちだけ。


女性の
「夜中にウンチを食べるのは普通ではない」
というイメージのため、今回の電話となりました。
実際は、夜というよりも朝方に食べるようで、飼い主さんが気づかないことが多いです。
今回の「夜中にウンチを食べる」はマニアではなく正常な行動でした。
ただし、いつもお尻が汚れていたり、コロコロウンチが少なかったり、
溶けたチョコが床にいっぱいついていたら病気ですから病院に連れてきてください。

本当のマニアは、
ウサギではなく上品な声から発せられた「ウンチ」にドキマキしたでした。
今日で兎年もおしまい、今回 ウサギ の話にしてみました。
2011年の締めくくり、お下品なお話でごめんなさい。

                   《五十三次どうぶつ病院  獣医師 北澤 功》


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体育会系のポメラニアン

「先生、この子太り過ぎ ですか?」
真っ白でフカフカした毛に覆われたポメラニアンが
僕の足元で元気いっぱい飛び跳ねています。
「見た目は問題ないように見えますよ」
体重を測ると、5.6㎏。
この体型だったら4kgぐらいのはず。
体重だけみると確かに重すぎます。
着やせするタイプ

背中をポンと軽くはたいてみると背骨の凸凹がわかりました。
抱き上げて体を伸ばしてみるとキュッとしまったウエストがありました。
けっして太ってはいません。
足に触れると筋肉モリモリ。
愛くるしいクリッとした目をもつ可愛い顔なのに、
長い毛の下はムキムキのアスリート
「脱いだらすごいんです」タイプ。
飼い主さんに話を聞くと朝・昼・晩と合計5時間近く散歩をしているとのこと。
まいりました、この体型になるわけです。

最近、病院にくるワンちゃんネコちゃんウサちゃんにおデブの子が多いです。
おデブちゃんは、愛嬌があって確かにかわいいのですが
心臓・呼吸器系・糖尿病・足、腰の関節炎・椎間板ヘルニア・皮膚病など
数々の病気にかかりやすい傾向があります。
おデブは万病の元。
太っているかどうかは、背中を軽くポンとはたいてください、
背骨の凸凹がわからないようだと太り過ぎ。
次に両脇を持って体を伸ばすように持ち上げてください。
ウエストがありますか?
どこがウエストかわからないようならデブちゃんです。
余分な脂肪は落としましょう。 

ぽっちゃり系のチワワのテル
2回目の診察時、体重が500g増えていました。
「今ゴハン、何をあげていますか」
「この間、先生からいただいたフードですよ」
おかしいなダイエットフードだからやせるはずなのに
「量は?」
「先生に言われた量、きちんと計っています」
ん~ん。おかしい。
さては。
「もしかしてご主人晩酌します。」 
「うちの主人、焼酎と焼き鳥が好きでね、毎晩だらだら2時間も3時間も
飲むんですよ。早くかたずけたいのにかたずけられなくてね・・・、
私はねお酒ダメなんで、隣の部屋で趣味の編み物・・・。」
ここから編み物の話が長々と続きましたが、省略。
う・・・。もしや
「晩酌のときテルちゃんはどこにいます。」
「主人のお相手、膝で抱っこされています。」
「大丈夫、先生、主人 ねぎま 嫌いだからネギはあげていません。」
ネギはあげないということは、
「お肉はあげてるの」「ほんの少しだけ3・4個よ・・・・。
テルちゃんとの晩酌が、主人の唯一の楽しみなの」
おーい奥さん3・4個だと焼き鳥1串になるよ。
「テルちゃん焼き鳥大好きだからね、
あたしの代わりに相手してあげているご褒美よ」
「毎日の御飯はダイエットようだし、量も少ないしね」
テルと見つめあう飼い主さんでした。

テルちゃんの体重は4.8㎏
奥さんの体重は推定65㎏、テルちゃんの13倍
テルちゃんが焼き鳥1串は食べたとすると、
奥さんだったら13串食べたことになりますよ。
毎晩夕食後に焼き鳥13串食べてみて
そりゃ太りますよ。
テルちゃんが500g体重が増えたということは
奥さんだったら6.5㎏増えたことになります。
「晩酌のおとも、やめてください」

今は夜中、お酒を飲まない僕、
パソコンのおともに3つ目のシュークリームを口に入れたところ。
僕も「脱ぐとすごいんです。お腹が」

                   《五十三次どうぶつ病院  獣医師 北澤 功》


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2011.12.21_20:07
グルメなウサギ
「バン バン」「バン バン]
診療を終えカルテ整理をしていた病院にものすごい音が響きました。
今度は「ガシャン」
様子を見るため入院室にいくと
何かを僕に訴えかけるように「ブッブッブッ」 
ぴょん太 が鼻を鳴らしていました。
ぴょん太は怪我の治療で入院中の“ドワーフラビット”
小さなウサギです。

「バン バン」 は後ろ足で思い切り地面を踏み鳴らす音
ウサギは声帯を持たないため大きな声をだすことができません。
そのため、野生のウサギは天敵(鷹、キツネなど)を見つけると
仲間に危険を知らせるために後ろ足で地面を踏み鳴らすのです。
スタンピングという行動です。
ぴょん太は何を警戒したのでしょう。
ペットのウサギは警告というより不満な時にスタンピングをします。

「ガシャン」これは、餌箱をくわえて、ひっくり返した音。
「気に入らない食べ物は食べないよ」というアピール。
ウサギは 好き嫌いが多く そのうえ結構 気難し屋。
嫌いなものは食べず、新しい食べ物も拒絶しがちです。
そして嫌いな食べものが餌箱にはいっていると
餌箱を口で加えて「ガシャン」とひっくり返します。

味の違いなどわかるの?
ウサギは味蕾の数が人間の倍以上あります。
味蕾は舌の表面にある突起で、味を感じるための器官です。
これが多いほど味の違いが分かります。
同じように見えるペレット(ウサギ用のフード)の微妙な味の違いがわかるのです。
僕は“吉野家”と“すき家”の味の違いだってわからないのに ウサギはグルメ です。
           

「ブッブッブッ」
ウサギは声帯がないため鳴きません。
これは声ではなく、どこからか(鼻から?)空気を吹き出し
ラッパのように音を鳴らした音。
僕に不満を訴えたのです。
餌箱にいれたペレットがお気に召さなかったようで・・。
このようにウサギは、うれしい時ではなく
怖い時、不満な時に音を出します。
僕のような“すき家の並盛”丼ぶり一品で済ます食事はお口に合わなかったみたいです。
せめてサラダにおしんこ、玉子、味噌汁ぐらいつければよかったのかな。

この飼い主さんは入院にあたり、山ほどの餌を持ってきました。
ペレット2種類、牧草、ビスケット、ドライフード(ブロッコリ・イチゴ・リンゴ
パパイヤ・パイン・マンゴー)

退院の時飼い主さんに聞きました。
「いつもこんなにいろんな種類あげてるの?」
「いやいや、うちではこれに新鮮なサラダがつきます。」
“すき家”ではなく毎日フルコースでありました。

うさぎを飼っているみなさまへ、
餌箱ひっくり返すたびに
「これ嫌いなの」とおいしいおやつをあげていませんか?
「ひっくり返すとおやつがもらえる」と学習しちゃいますよ。
金網かじりもそうです。
金網をかじっている時にやめさせようとおいしい物をあげると
「よしよし、かじるとおいしいものがもらえるぞ」となっちゃいます。

〈大田区大森東 五十三次どうぶつ病院 獣医師 北澤 功〉


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2011.12.18_13:36
胸がキューっと

チャン チャン チャン チャン チャチャチャ・・・・・
 ラス クリスマス ゲブ ユア マイ ハー
バットゥ ベリー ネストゥ デ ユゲヴ イ ウェイ・・・


この時期、ラジオから流れるこの曲を聴くと、
僕の胸はきゅーっ と締め付けられます。

アルバイト先で知り合った、年上の綺麗なお姉さんに恋をした僕は、
従業員出口で彼女をまちました。
バイトを終え、出てきた彼女に、
口から飛び出そうな心臓をおさえながら、
「クリスマスイブに僕とデートしてくれませんか」と誘いました。
彼女は綺麗な眉をちょっとしかめて
「子供のころからね、24日は家族で過ごすのが決まりなの。
でも、22日なら空いてるわ」

その日から僕はずーと空を飛んでいました。
当日は、紺のダッフルコートに、ストライプの長めのマフラーを首に巻き
僕なりの精一杯のお洒落をして
待ち合わせのライオンの銅像前で彼女を待ちました。
右手に持ったリボンを付けた箱の中には、ハート型のネックレス。
(今考えるととても恥ずかしいプレゼント)
近くのアクセサリーショップからは
『ワム』のラストクリスマスが繰り返し流れていました。
携帯電話などなく連絡方法がない当時、いくらまってもこない彼女を待ち続け、
♪ラス クリスマス ゲブ ユア マイ ハー♪
結局、僕は“ラストクリスマス”を6時間聴き続けました。

翌日、鼻汁を流しながらバイトにいくと、
お姉さんはいつものように明るい笑顔で「おはよう!」
小心者の僕には、昨日のことなど聞く事をきくなんてできるわけありません。

さて翌24日 クリスマスイブ、
何の予定もない僕は、映画でも見ようと
街をひとりでぶらついていました。
ライオンの銅像の前に来たとき、
向こう側から、いつもよりお洒落したお姉さんが家族そろって歩いてきました。
そんなわけはありません、
彼女は、ちょっと小太りでタラコ唇の店長と腕を組みながら・・・。

僕はすかさずカップルで賑わうアクセサリーショップに逃げ込みました。
ラス クリスマス ゲブ ユア マイ ハート
ワムなんて大嫌いだ

♪真っ赤なお鼻の トナカイさんは いつもみんなの笑い者♪
クリスマスの歌はやっぱりこれ、赤鼻のトナカイですね~
子供の頃から、おもちゃ屋さんからながれてきたこの曲が大好きです。
この歌を聴くとワクワクします。

でも・・・・トナカイの鼻は赤くありませんよ。
他のシカたちと一緒で黒です。
他のシカと違うのは、色ではなく、
寒いところに生息しているので鼻に毛が生えていることです。
ちなみにONE PIECEのチョッパーの鼻は青です。

暗い夜道はピカピカのお前の鼻が役に立つのさ
鼻が光ることはありませんが、トナカイは非常に良い嗅覚を持っていて、
雪に埋もれた餌となる地衣類(トナカイコケ)を匂いで捜し出します。
そして、大きな平らな角をスコップのように使って雪を掘り、
トナカイコケを食べます。
だから、トナカイはメスにも角があります。
他のシカの角は基本的にオスにしかありません。
角は、好みのメスを手に入れるために、他の雄と闘うためのものだからです。
ニホンシカは、岩や木でこすりつけ尖らせています。
激しいケンカのため、刺されて死んでしまうこともあります。
そうです角は武器なのです。
繁殖期がおわるとポロリと抜け落ちてしまいますが、
動物園勤務の頃は雄シカの角きりは必須業務。毎年命がけでした。
今はシカの角きりがなくてホッとしています。

それに比べトナカイの角は餌を探す道具です。平和利用。
そのためメスにもあります。
トナカイの角も、雪がなくなると掘る必要がないので、ポロリと落ちます。
※シカの角は毎年生え変わります。
牛の角はずーと生えっぱなし。

トナカイは本当にそりをひくの?
家畜としても利用されるように、人によく慣れるので 
そりをひくことができます。
丸くて大きな蹄は雪に強く、雪の中そりをひくのにぴったりです。

雨は夜更けすぎに雪へと変わるだろ~
ラジオから流れてきた山下達郎
この曲を聴くと、僕の頭がきゅーと締め付けられます。
僕が大学生の時、同じサークルの2こ上の美しい先輩に・・・

この続きはまた別の機会に・・・。
         〈五十三次どうぶつ病院  獣医師 北澤 功〉


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2011.12.14_18:58


冬眠?
雪が舞う12月のある朝。
小学生の僕は、目覚まし時計を止め、
2段ベットの上段で布団のぬくもりを楽しんでいました。
「コロン死んでいるわよ」
「早く起きなさい」

母が、ベットの横から顔をのぞかせて、
僕の耳元で怒鳴りました。
「え~」
いきなり僕の目はぱっちり、
ベットから飛び降り、コロンのところに走りました。
コロンはケージの隅で、きざんだ新聞紙の中で丸まっていました。
あわてて抱き上げ、手のひらにのせました。
あー動かない。
そんな僕の後ろから、母が
「ほら、寿命ね。昨日まであんなに元気だったのにね・・」
母の冷静な言葉と態度に怒りを感じながらも
コロンが心配で、母の相手などしていられません。
コロンをそっとなでてみますが、動きません。
今度は強く突っつきますが、やっぱり動きません。
普段なら暴れて、指に噛みつき、絶対僕の手の上になんて乗らないのに。

コロンゴールデンハムスター
僕がおこずかいで買った初めてのペット。
毎日毎日せっせとひまわりをあげ、まるまる太っていました。
30年以上前の当時は、ハムスターの餌の基本はひまわり、
あとは残りものの野菜でした。ハムスター用フードなど存在していませんでした。
巣材は新聞紙、そしてお家は鳥用のかご、お皿に水を入れ飼っていました。
今のように軽く安全なヒーターもありません。

右手に新聞紙、くわえタバコで便所からでてきた父が、
ほら貸してみろと僕の手から、コロンを取り上げました。
「“やわらかい”だいじょうぶだ」
石油ストーブ前に座り込み、コロンの体をゴシゴシこすりだしました。
15分程たったでしょうか、後ろ足がぴくっと動きました。
父はコロンを僕に渡し
「あとは任せた」
新聞とともに再び便所に戻りました。
僕はストーブの前で、必死に体をこすり、息を吹きかけました。
すると、コロンのお腹がゆっくりと大きく膨らみ、呼吸を始めました。
次に、前足も動かし僕の手の上をゆっくりと動きだしました。
「あ、危ない」
落ちそうになり、あわてて抑えた僕の親指を
コロンはカプリと
ひと噛み

完全復活です。

ゴールデンハムスターは冬眠するの?
images_convert_20111214193324.jpg 寝ているヤマネ

日本に生息するげっ歯類のヤマネは、冬になる前にできるだけたくさんの餌を食べ、
体の中に脂肪として貯めこみます。
そして、巣の中でまるくなって、何も食べずに貯めた脂肪をエネルギーとして春まで眠って過ごします。

ゴールデンハムスター(野生)は、
寒くなると体には脂肪を貯めこまず、巣に餌をため込みます。
そして、できるだけお腹が空かないように寝て過ごします。
どうしてもお腹がすいたら、起きて貯めておいた餌を食べます。
時々うんちやオシッコもします。冬眠というより、冬籠りです。

冬眠ですごいのは熊、冬眠中に寝たまま出産するのです。
このこともすごいのですが、生むかどうかをお腹の空き具合で決めます。
森のどんぐりが不作でお腹が空いている時は妊娠を途中でやめてしまうのです。
お腹がいっぱいかどうかで妊娠を継続しようかどうかをきめるのです。
すごいでしょう。 

コロンは、はたして冬籠りだったのでしょうか。
冬籠りするためには、それなりの準備が必要なのですが、
コロンは寝場所を用意する、餌を貯めるなどの準備はおろか、
冬に向かって籠るぞという心構えがありませんでした。
冬籠りというよりも、急な寒さによって体が動かないよーという状態だったのです。
冬眠というより、低体温症という病気だったのです。
あのままほおっておいたら死んでいました。
父が低体温症のことを知っていたかどうかはわかりませんが、あの対処は正しかったのです。
ただし、もう少しゆっくり暖めるほうが体に優しいのですが。
やわらかいというのも正しい判断、もし死んでいたら体は硬直しています。

このように、冬に動かないハムスターはほとんどが低体温症、病気ですよ。
冬にはヒーターなどを用意しましょう。
冬籠りの心構えのあるハムスターはほとんどいませんから。
どうしても冬眠させたい方は、
ハムスター本人にが冬眠する心構えがあるか確認してからにしてください。


            〈五十三次どうぶつ病院  獣医師 北澤 功〉

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2011.12.06_19:36
刑事犬カール 
「カール♪」
かわいい声で女性が呼ぶと、颯爽と大きな犬が走ってきます。
そして、テレビの画面いっぱいに『刑事犬 カール』があらわれました。
カール

月曜日は宿題を早く済ませて、いつもはだらだら食べる夕ごはんをさっさと済ませ、
午後7時30分きっかりにテレビの1番前に陣取ります。
僕の大好きな「刑事犬カール」を見るためです。
大きくて賢くて強い、ジャーマンシェパードカールが犯人を捜し出し
そして、格闘の末逮捕。かっこいい!

次の日僕は必ず、愛犬「ジュン」“刑事犬ごっこ” をしました。

「待て」など教えていないので、リードを離すと同時に僕は全速力で走ります。

10メートルほど離れた所で振り向きながら「ジュン」と呼びます。
カールのように疾走してくる・・・はずの彼は、
しっぽを丸め腰を低くしながら、自分の小屋に逃げ帰って行きました。
彼は小さくて小心者の犬だったのです。

彼は今でいうMIX犬、当時は雑種犬と呼ばれていました。

鳥取県警が トイプードル を “警察犬” に採用というニュースを見ました。
警察犬トイプードル

可愛いけど違う・・・僕の考える“刑事犬”は大きく強いシェパード。
開襟のシャツに、大きなサングラス、白いスラックスで、左手に人質、右手に包丁、
こんな犯人に向かっていくのはやっぱりシェパードじゃなくてはダメ。
もし、あの可愛いぬいぐるみのようなトイプードルが向かって行ったら。
多分、犯人は包丁を離さないでしょう。

ちなみに、警察犬ではなく刑事犬です。
※最近知ったのですが、刑事犬はこのドラマの造語だそうで・・・。

ニュースには続きがありました。
「鳥取県警は12月上旬に正式に嘱託し、早ければ来年1月頃から行方不明者の捜索などで出動する。
大型犬が入れないような狭い場所での活動で才能を生かしてほしい」
そうだよな、犯人逮捕だけが仕事じゃないよな。

警察犬の大事な能力のひとつに嗅覚があり、
犬の嗅覚は人間の1億倍といわれています。
え、じゃあ1個のうんちで1億個分のうんちのニオイを感じるの?
いやいや、ニオイが1億倍になるわけではなく、
人間が感じる1億分の1のニオイまで感じとることができる、
つまり少ないニオイでも感じとれるということです。

本来肉食獣である犬は狩りをするため、

動物が出すニオイ・体臭・オシッコ・うんち などのニオイに特に強い嗅覚を発揮します。
全ての物について嗅覚が1億倍になるわけではなく、得意・不得意があるそうです。

得意なのは好きなニオイです。
そして、人間とは好きなニオイが違います。

犬にとって3日間はいた靴下のニオイは臭くないのです。

僕の出す親父臭だって、ワンちゃんにとってはいい匂い。
逆に整髪剤、香水など人工的な香りは嫌いのようです。


現代のワンちゃんは狩りの為に嗅覚を使うのではなく、大好きな人を探すために、
嗅覚を使っています。

本当を言うと、テレビの一番前に座った理由は、カールも好きだったのですが、

訓練士役の木ノ内みどり ちゃんが目当て。くりくりした目、可愛かったな・・・
そんな彼女は竹中直人さんと結婚しました。がっくり

   〈東京都大田区大森東 五十三次どうぶつ病院 獣医師 北澤 功〉




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2011.12.02_15:35
ウサギのモモコ
ウサギ縮小

大きなボストンバックを持って角刈りのちょっと強面のおじさんが病院にやってきました。
ドキドキしながら「どうなさいましたか」
いつもよりちょっと丁寧に聞くと。
「爪を切ってくれ」
おじさんの爪、出血させたら僕の指がなくなるのかな・・・・。
いらんことを想像して、僕が返事に困っていると

「モモコの爪だよ」
バックから大きなロップイヤー(ウサギ)が顔をだしました。
「かわいいだろ」
メガネ越しの鋭かった目は、
モモコの大きな耳を撫ではじめるとみるみる目じりが下がり、
メガネの下からはみ出るぐらいになっていました。

診察室で歯・耳・聴診、健康チェックをし、体重を測ると4kgを超えていました。
おでぶちゃんのせいか、家でもほとんど動かないらしく、見事に爪が伸びていました。
「モモコちゃんはおとなしい子ですか?」
「当たり前だ、こんなにいい子はいない」

いよいよ爪切りです。
僕はモモコちゃんを膝にのせ、前足から切り始めました。
おとなしく切らせてくれました。よしよし・・・。
次は右後ろ足、
動きそうな子にはタオルを巻いて爪を切るのですが、
おじさんの一言と、一瞬の油断からタオルを巻かずに切りはじめました。
2つ目の爪を切るために血管の位置を確認しようと、顔を近づけた時でした。

僕の目のまえに、ものすごい勢いでが伸びてきました。顔面直撃です。
僕のメガネは横山やすし(古い)ばりにずり落ち、ほおには見事な爪痕が。

おじさんの目が鋭くひかり「モモコ、大丈夫か」
大変なのはモモコではなく、ですよ・・・おじさん。

ウサギの移動方法はジャンプ。
走る時は、前足より後ろ足が前にくる独特な走り方をします。
後ろ足で蹴って、前足をつき、その前足の前に後ろ足をついて再び蹴ります。
こんな走り方する生き物はウサギだけです。
そして、この走り方で時速80kmをだすことができます。
ウサギはこのスピードを出すために、
前足に比べ、太くて長い後足をもつ独特の姿になりました。
そして、びっくりするぐらい強力なキック力をもつこととなりました。
僕はそのキックをまともに顔面に受けたのでした。

その後、顔から血を流しながらなんとか爪を切り終えました。
切終えてからおじさんの一言「この子抱っこ嫌いなんだよな。」
早くいってよ。

顔の傷により僕の顔は、おじさんに負けないぐらい強面になりました。

ちなみにおじさんモモコちゃんではなく、
モモオ、おおきなタマタマありますよ、男の子だよ。

   〈東京都大田区大森東 五十三次どうぶつ病院 獣医師 北澤 功〉


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